オーストラリアサッカー協会 A級ライセンス FFA A / AFC A ライセンス
横浜F・マリノスのポステコグルー監督と、ピーターヘッドコーチの推薦のお陰で今年の2月からオーストラリアサッカー協会のA級指導者ライセンスを受けることが出来ていますが、受けていて非常に面白いので少し紹介させて頂きたいと思います。
まずライセンスについてですが、現在AFCでは互換性があるため日本でのA級ライセンスと同等となり、AFC A級でもあります。
AFC(アジアサッカー連盟)では現在46カ国でこういった指導者のためのコースが実地されていますが、独自でカリキュラムを持っているのはオーストラリアと日本だけのようです。
日本と少し違うのは、オーストラリアサッカー協会のカリキュラムではサッカーを指導したり勉強をしたりするのはこのA級ライセンスが最後で、プロライセンス(S級同等)では主に経営学の方になるようです。
また、現在オーストラリアサッカー協会としてはUEFAとも互換性が持てるように動いているようで、モデルとしてはUEFAと少し似ているのかもしれません。
会場はキャンベラにあるAIS施設の中で行われたのですが、
このグラウンドは実は私が20歳の時にプレーしていたキャンベラコスモスの練習場所でもあり、かなり懐かしい感じがしました!
今回受講する方々は約35名でしたが、オーストラリアだけでなくドイツや韓国の方もいました。
施設内に宿泊してみんなで知識をシェアしながら語り合う時間は楽しかったですし、とにかくインストラクターの方達が素晴らしすぎるぐらいオープンマインドで、教育者としても導くガイドラインを持っているので非常に勉強になりました。
講義自体は、W杯の試合の分析をして課題を見つけて次の練習メニューを作成・そしてその後みんなの前で実行をしたり、プレミアリーグの試合の分析、リーダーシップとは、世界のトレンド、データ分析など様々な分野で進めてくれたので毎日が良い刺激でした。
また練習のプラニングのところでは日本とはまた若干違った形もあって少し戸惑いましたがそれはそれで勉強になりました。
指導実戦でもフリーズがかなり重要視されて、その中で発する言葉にかなり注目されたりなど、また少し違った観点から物事に取り組めたので面白かったです。
現在は11月に開催される後期までに提出をしないといけない課題に取り組んでいます。
次回のブログはその事にについて少し書きたいと思います。
VISION & PHILOSOPHY 自分の哲学とビジョン
今回は前期と後期の間にある課題について書きたいと思います。
まず1つ目が、自分自身の哲学とビジョン。
もちろんオーストラリアサッカー協会のカリキュラムもあり、ビジョンもあるのですがここではあなた自身の哲学は何だ!?という事が求められてそれを文字にしていかなければいけません。
そして今日その課題がやっと終わりました。(多分。。。)
私はKeynote派なので、作成は全てKeynoteでやりました。
写真にもある通り、プレースタイル、文化、価値、環境をどうやって作っていくか。
チームビルディングで大切にしている事。
基本フォーメーション、原則、用語。
そしてボールを持っている時、失った時、ボールを相手が持っている時、奪った時の4つのモーメントでチーム、そして各ポジションの選手に求める事、セットプレー、各ポジションの選手に求める要素や質を細かく書いていきました。
非常に面白い課題で自分自身の事を更に深く知るきっかけにもなりましたし、自分の成長にも繋がりました。
出来上がってみると245ページにもなってしまいましたが、本当に素晴らしいコースに感謝です。
2つ目の課題 オーストラリアサッカー協会 A級ライセンス FFA A / AFC A ライセンス
先日は1つ目の課題の、哲学とビジョンの事を書きましたが今日は5つある課題のうちの
2つ目について書かせて頂きます。
2つ目の課題は、自分の哲学とビジョンが実際に自分のチームでピッチで表現されているかどうかのエビデンスです。
自分の哲学に基づいた、20回の練習メニュー。
その内の4回は最初から最後までビデオを撮って、音声付きで提供します。
私の場合は英語で指導をさせてくれるチームがなかなか見つからなかったですが、友人の斉藤俊秀さんのご紹介のおかげで青山学院大学でやらせて頂く事ができました。
シーズン中にも関わらず快く引き受けてくれた部長、監督、選手たちに感謝いたします。
プラニングをしっかりとして、練習前のビデオミーティングなどを落とし込んでいく作業は大変でしたが楽しかったです。
何事もそうですが、狙いがあるからこそ振り返りが出来、次に向けて更に成長できます。
スタンダードを毎日上げて、挑戦できる事に日々感謝です。
将来は今の積み重ね。
今を生きて、今の瞬間瞬間を大事にですね!
3つ目の課題 オーストラリアサッカー協会 A級ライセンス FFA A / AFC A ライセンス
3つ目の課題は海外らしいと言えば海外らしいですがこれにもしっかりと、「狙い」、「喋り方」「振り返り」、「ビデオの提供」が必要なのが試合前のスピーチか、ハーフタイムトークです。
私は試合前のスピーチを選びました。
準備はKeynoteで、会場と相手チームの説明、今日の守備においての狙い、攻撃においての空いてくるであろうスペース、スタメン発表、前節からの反省や課題を盛り込んでスピーチを終わりました。
監督にとってどういうスピーチがが良いか悪いかを判断するのも重要な材料だと思います。
プロセスに囚われ過ぎると、いつもこれをやっているからこれをやるだと、選手も飽きてしまいスピーチがダラダラと長くなってしまう可能性がありますよね。
空気を読むのは非常に大事です。
オールブラックスの有名な話で、選手側から出た質問の中に「この時間は我々のためか?それともあなたのためなのか?」
と、あります。
肝に命じておきたい言葉ですね。
4つ目の課題 オーストラリアサッカー協会 A級ライセンス FFA A / AFC A ライセンス
4つ目の課題は少しマネージメントにも入ってくるのですが、1週間のタイムスケジュールの提示です。
何分前、何時間前、何分後に誰に何をして欲しいのかを明確にエクセル、またはワードにて提出致します。
正直これが一番手こずりましたが、非常に大事な事でもあると思いました。
プロライセンス(S級相当)になると、受講内容がほぼ全てマネージメントや経営になるので、もっともっと勉強しなければいけませんね。
監督はサッカーだけを教えるだけでなく、幅広くチーム・クラブを管理出来ないと優秀な監督になれないので頑張ります!!
とりあえずこれで先週提出致しましたが、この後どうなるかは未定です。
うまくいけば11月の後期に参加できるはずです!
また個人として成長できるのが楽しみです。
そして、学んだ事を発揮できるように指導出来る現場をこれから探さねばですね!!