「なおき。 指導者。 甘くないぞ」 情熱と執念 キチガイレベルに達するまで

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2009年に指導者(コーチ)としての道を歩み始めましたが、いつの日か元チームメートであり選手としても指導者としても大先輩である宮澤浩さんに


「なおき。 指導者。 甘くないぞ」


と言われた言葉が頭をよぎります。


その言葉は間違いなく正しかったのと、こんな素敵な職業に出会えた事に感謝しています。


勉強すればするほど、サッカーの奥深さ、自分の知識の無さ、そしてコーチングの面白さが日々肌で感じられる事に鳥肌を感じます。


もしも私が「もうわかった」や、「勝つ方程式を見つけた」などという言葉を発する事があれば指導者としての役割は終わっています。


2009年に子供達を対象としたTOCサッカースクールをスタートして、
2010年には早稲田ユナイテッドで監督という立場をもらえた事で確実に人としても指導者としても成長出来たと思います。


心がけていたのは目の前の選手達に対して全力で真剣に取り組んで、
自分が今持っている最大限の力を出し切る事。
そして選手達の成長を考える事


当時の早稲田ユナイテッドは東京都2部からスタートしましたが、当時の選手達に伝えていた事が
「万が一ここが浦和レッズだったとして、今俺が監督だったとしてもやる事は一切変わらない」


なぜ浦和レッズを使ったかまでは覚えていませんが、インパクトがあると思って使ったんでしょうね・・・笑


8年間、監督としてたくさんのミスを犯しました。


それでもどんな時でも温かく支えてくれた選手達やスタッフ達には頭が上がりません。


2018年まで早送りすると監督としての立場を辞めて、横浜F・マリノスというJ1の舞台でポステコグルー監督の通訳として務める決断をしました。


人生は本当に決断の連続ですね。


この決断最高の決断でした。


こんな間近で彼の哲学やマネージメント力を勉強出来たのは大きな大きな財産です。


とても厳しい方ですがとても優しい方です。
ん?矛盾していますか?


優勝するチームの土台作りを一から教えてくれました。


負けた試合はその日の夜にホテルで早朝まで何度も振り返って試合を観ています。
それでも必ず朝食の時間には大体一番早くテーブルについています。


ヘッドコーチのピーターも一緒です。
下手したらポステコグルーさん以上に見ていました。


移動中もずっと映像を確認したりDAZNを見ているため、クラブから
「あなた達のデータ使用量がおかし過ぎます」と言われた事があります。笑
すみません・・・


英語にはPASSIONOBSESSIONという言葉があります。


PASSIONは情熱ですね。
OBSESSIONは執念ですが、もはやキチガイレベルと訳した方が分かりやすいかもしれません。


何が言いたいかと言うと、「情熱だけだとまだあなたの可能性の枠外を超えていないという事です」


「キチガイレベル」に達してこそあなたは自分自身の限界を超えたレベルで人生を生きているのだと思います。


少なくともとんでもなく優秀なこの二人の指導者を見て私はそう思いました。


2019年のためにピーターから頼まれていたのが、
2018年のマリノスの全決定機のシーンを振り返って
そのパターン、決定的なパスを出したのは誰で、どの場所からで、その時にボックス内に何人入っていた、ワイド侵入か中央侵入か、ワンタッチクロスだったのか、シュートの場所は??
など項目は莫大な項目でしたが、レポートとして出しました。


自分自身の勉強にもなりましたが、ピーターも凄く喜んでくれていたのが嬉しかったですね。


2019年は自身の勉強のためとライセンス取得のためにJ1の舞台を一旦離れましたが、
J1の舞台に指導者として立っている自分をイメージしてその時感じる感情をイメージする事を毎朝毎晩欠かしませんでした。


2020年 清水エスパルス
こうやってまたJ1の舞台に、そして今度は指導者として戻って来られた事は奇跡かもしれませんが本当に感謝しています。


私に賭けてくれたピーターにも、ピーターに賭けてくれた清水エスパルスにも。


そして最初のトピックに戻りますが、
指導者・・・ 甘くないです。


次の日の練習メニュー作りで、5-6分で終わるポゼッション練習のためにピーターと2,3時間以上話し合うこともあります。


静岡駅周辺のカフェでキチガイのように話している2人が居たら我々かもしれません・・・笑
ルール設定や、オーガナイズの条件、紙にプリントする時の選手の場所や、練習の意図。


練習、紅白戦の振り返りや、練習試合の振り返り。
一人一人のフィードバック、個人面談、グループ面談。


「まさにキチガイレベルです」


但し指導者として、こんな幸せな時間はないです。


そして不思議なのが、なぜか私もこれが普通になってきました。


人には皆全て無限大の可能性があります。


今は目の前にいる清水エスパルスの選手達のその無限大の可能性の力を引き出す事と、このクラブを応援してくださっている皆さんがワクワクして誇らしいと思えるようなチームにする事。


そこには信念+心念が必要です。
心と共に信じる事。そして心の大切さ。


可能性を信じなければ、行動に移せません。行動に移さなければ、結果は出ないでしょう。
結果が出ないと言う事は、また信じる事を辞めたりします。
そうなるとあなたが持っている可能性のどのくらい引き出せるでしょうか??
あんまり引き出せないでしょうね。
そして自然と負のスパイラルに入ってしまいます。


もう一度言いますが、人には皆全て無限大の可能性があります。


無限大の可能性を信じる事が出来れば思い切ったアクションが起こせます。
それによって結果が出ます。
(出ない時もありますが!)笑
結果が出れば信じる力は更に増すでしょうね。
そうなるとどれぐらいの可能性を引き出せるでしょうか?
たくさん??
そしたら更に思い切った行動を起こすでしょうね。
きっと結果はついてきます。


2020年J1リーグタイトルを静岡の街にもたらす事。


Jリーグが始まって27年間、J1リーグタイトルを取った事があるチームはたったの10クラブ。


簡単ではないのは百も承知です。


そして、優勝にも優勝の仕方があると私は思います。


私が英語で一番好きな言葉がINTEGRITYです。


誰が見てても見てなくても、「心」が大事です。


歴史に残って語り継がれるようなシーズンにして、
最高の形で優勝出来るように日々全力 日々成長。

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