『雑草魂で勝ち取った王者への道 小長谷勇太選手に聞いた3つの質問』


Q1
作シーズンは契約が決まらないもファームステイで残り、シーズン途中の契約を3部でしました。
そこからのなんとプレーオフ優勝チームのブラックタウンとの契約!!
率直にこのチームに来て昨年との違いを教えてください。


A1、違いを感じるところは、選手一人一人のサッカーのレベル、そしてサッカーに向き合う姿勢は大きく違うと思います。
練習から削り合いもよくありますし、試合に出るためにみんな真剣に取り組んでいると思います。
次に、チャンピオンチームなので、勝つことが当たり前の状況であることです。当然、Blacktown city を応援してくださっているみなさんも期待してくれていますし、監督の要求も高く、常にプレッシャーのある中でサッカーをしています。
また、監督からの指示、チームとしての戦い方も明確になっています。
去年のチームは、良くも悪くもあまり決まり事というものがなく、自身も自由にやっていたのですが、今年はチームとしての戦い方を理解しないと試合に出ることは難しいと感じています。
自分に求められている事、そして監督の言っていることがおおよそ理解できる英語力は重要になってくると思います。自分は、チームメイトに助けられながらなんとか理解しています。笑


Q2
スタメン争いは厳しいと思いますが、自分のここを出せば出れると思うポイントはどこですか??


A2、自分のプレーのここを!ということよりも、自分がサッカーを1番楽しめているかどうか、が重要であると感じます。
自分がピッチの中で誰よりも楽しめれば、自然といいプレーが出来ますし、そのエネルギーが、味方の活力につながり、相手にとっては流れを一気に持っていかれそうな存在になり、見に来てくださる方にも「変な日本人がすごい面白くサッカーをしている、試合を見に来てよかった」と思ってもらえるようになる、いい影響を自分は与えられると思います。
しかし今は自分のコンディションがまだ100%ではなく、自分自身納得のものではなく、楽しめていません。
また、現状ではプレシーズン全ての試合を怪我で逃し、自分のプレー、仲間との連携も踏まえて、良いところ、悪いところを見せることが出来ませんでした。
監督もそのような自分のことをシーズンの大事な時期に使うとなると、ある程度勇気がいる決断であると理解できます。
まずはチームメイト、監督に自分のプレー、楽しんでやるところを見せること、そしてみんなが自分のプレーを認めてくれるように信頼関係をつくることが大事だと思います。
つまり、日々のトレーニングを全力で取り組むこと、それしかないと思います。
チャンスが来た時にしっかり掴む。
また、チャンスが巡ってくるように、日々の生活から取り組んでいます。


Q3
オーストラリアに来て成長していますか?
もしそうであれば具体的に教えてください。


A3、これが成長しているというのかどうかわかりませんが、経験を積んだことで、あまりブレなくなって来ているのかなと思います。
今回の怪我は移籍してすぐの怪我で、しかも長期の離脱ということもあり、確かに最初は落ち込みました。
しかし、時間が経つにつれて、冷静に、自分の「今」やるべきことを考えられているなと思います。これは、怪我で何もできない時もそうですし、また復帰してプレーし始めてからもそうです。プレーが出来ない、コンディションがなかなか上がらない、自分の納得のいくプレーが出来ない、スタメンで出たいのにベンチ、このまま出れずに終わってしまうのか、スタメンのあいつがいいプレーしたから俺もいいプレーしなければ、、、等、いろいろな感情が出てくると思います。
そのような感情に惑わされずに、トレーニングを積むことが出来ています。
大学時代では、こういった不安、感情に惑わされて、自分の今やるべき事、準備、心構え、が取り組めなかったですし、感情をコントロール出来ませんでした。
ただ、今は、同じポジションの選手がいいプレーしようが、ベンチにいようが自分のやるべきこと、やれることは、練習で全力で取り組むこと以外にないと考えられて、全く(と言ったら嘘になってしまいますが、笑)気にせず、トレーニングを積めています。自分のプレーが良くなかった時でもどこが悪かったのかを、反省し、次のトレーニングの時にはこういう風にしようと作戦を練って、毎回のトレーニングを高いモチベーションで積めています。
このように自分をコントロールできるようになったのも、去年の、経験があるからと100%言い切れます。
チームもない、サッカーする場所がない状態と今を比べるとサッカーで悩んでいられる今はどれだけ幸せか、と思えます。
また今回の怪我でも、サッカーができることは、決して当たり前の事ではないと気付かされました。
もう一度、初心に帰って、サッカーと向き合い、日々、オーストラリアの地でサッカーが出来る事、
そして、本当にいろいろな方に支えられてサッカーが出来る事をしっかり噛み締めて、この御恩をなんとか返せるように精一杯生きていきたいと思います。


小長谷選手
お忙しい中ありがとうございました!!
株式会社Naocastle
今矢

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