【全ては繋がっていた】 PS4 NSW NPL オーストラリア2部 セミプロリーグ ブラックタウンシティー優勝! 佐々木陸 選手(元国士舘大学) 来週はシドニーFCとFFAカップ準々決勝で対戦!!
【全ては繋がっていた】
自分が19歳の時にプレーしていたチーム。
その時とは随分時代は変わったが、関わる人はあまり変わっていないブラックタウンシティー。
今年1月に渡航した男が2月にブラックタウンシティーで契約をした。
佐々木陸(元国士舘大学)日本でプロになれなかった選手だ。
進路に迷っていた時、大学の先輩の副田大雅選手に相談した。
副田は弊社を通して2年間シドニーでも大活躍した選手である。
本当にAリーグ契約まで寸前だった時に目の前から奪われてしまった。
甘くはない。可能性も低い。
それでもチャレンジすると腹をくくった佐々木陸。
英語圏で生活する事によってセカンドキャリアの準備にもなる。
しかし、少なからず「もしかしたら」という気持ちは皆あるはずだ。
関東大学選抜にも選ばれた男がNPLとは言えど元NSL(Aリーグの前の豪1部)チームであり、
NPLでは強豪のブラックタウンシティーではスタメンすら取れない日々が続く。
その上に慣れない海外生活。当初は色々なトラブルもあった。
全てを乗り越えたかどうかはわからないが向き合ってきた結果、クラブからの陸の評価は高い。
スタメンはほぼないものの、スーパーサブとして全試合に出場。
迎えた決勝の週。来季の事や身の回りの事やビザの事で落ち着かない日々が続く。
試合数日前に早稲田ユナイテッド在籍中に痛めた膝を悪化してしまう。
練習は出来ずぶっつけ本番でベンチ入り。
相手はシドニーユナイテッド。同じく元NSLの強豪だ。
ここには弊社から望月理人選手と新裕太朗選手がいる。
2人とも堂々のスタメン出場だ。
陸に与えられた時間は8分間。
2−0でリードしていたブラックタウンシティーにもう一度エネルギーを与えたのが陸のプレシングだ。
自分は携帯のライブストリームで観ていたが、感動するぐらいの激しいプレッシャーだった。
いくら8分間とは言えどAリーグの選手でもここまでプレッシャーにいける選手は思い当たらない。
実際に駄目押しの3点目は陸からのプレッシャーからだ。
来季7シーズン目となる村山拓也選手が弊社初めての選手として渡航。
現在も先輩として選手達のサポートをしてくれている。
仲の良いアンナも選手達の非常に大切な相談役・シェフ・友人となっており、これまでたくさんの選手達をサポートしてくれた。
その後たくさんの選手が渡ったがNPLからAリーグに行けた選手は僅か1人。
元Jリーガーの海本選手だ。
今年はNPLに弊社から9人もの選手がプレーしている。
全てはこれまでの選手達の活躍があったおかげだ。
今年渡航した選手達は、去年からいる小門勇太選手が最初たくさんの面倒を見てくれた。
選手達も本当に感謝している。
また来年は何人か渡航するが、今年のメンバーの中から既に小門がやってくれた事を同じようにしてあげたいと言ってくれる選手がいる。
1人1人ストーリーは違う。
苦労の差や喜びの差も違う。
しかし感謝の気持ちだけは忘れて欲しくない。
全てが繋がっていたから、今がある。